【PR】当記事には広告が含まれています。情報確認日:2026年10月26日。
一人暮らしの親に電話をしても出ない、いつものメッセージに返事がない。そんなときは、「もう少し待ってよいのか」「誰に頼めばよいのか」と迷います。
まず、救急・事件・事故を疑う具体的な情報がないか確認してください。危険が疑われるときは、何時間たったかにかかわらず緊急通報を優先します。危険の手がかりがない場合は、別の連絡手段、予定の確認、近くの人による確認へと進めます。
この記事では、いま連絡が取れないときの手順と、警察・消防・地域の相談先の使い分けを整理します。すべての項目を順番に終える必要はありません。途中で危険に気づいたら、確認作業を中断して通報してください。
最初に判断すること|緊急性があるときは返信を待たない
「電話に出ない」だけでは、外出や充電切れなのか、助けが必要なのかは分かりません。直前の会話、目の前の様子、近くにいる人からの情報をもとに、次のように考えます。
119番:急病・けが・火災などで助けが必要なとき
- 現地やカメラ映像で、倒れていて呼びかけに反応しない様子を確認した
- 電話で強い胸の痛みや息苦しさを訴え、その後応答しなくなった
- 突然ろれつが回らない、片側の手足に力が入らないなど、急な異変があった
- 実家から煙や炎が見える
このようなときは119番です。倒れている人を見つけた場合は、安全を確保したうえで、指令員の質問に答え、応急手当の指示に従ってください。症状の例は消防庁「救急車利用マニュアル」でも確認できます。
110番:事件・事故など、警察の緊急対応が必要なとき
助けを求める声や侵入を疑う状況がある、事件・事故に巻き込まれたおそれがあり危険が迫っているなどの場合は110番です。確認のために危険な場所へ入ったり、不審者に近づいたりしないでください。
警察庁は、事件・事故の緊急通報を110番、緊急でない相談を最寄りの警察署または#9110と案内しています。詳しくは警察庁の相談・通報窓口をご確認ください。
どちらが必要か迷うほど切迫している場合は、かけた先で「何を見た・聞いたのか」「何が分からないのか」をそのまま伝え、案内に従います。家族が到着するまで待ったり、有料の駆けつけサービスを探してから通報したりしないでください。
危険の手がかりがない場合の安否確認は、3つの段階で進める
急な異変の情報がない場合は、連絡が取れない理由を確認します。ただし、同じ番号に電話し続けるだけで終わらせず、普段の様子との違いを見ながら次の方法へ進んでください。
1.別の連絡手段を試し、返事をしやすくする
- 携帯電話に出なければ、固定電話など普段使っている別の番号にかける
- SMSやLINEで「電話したけれど出なかったので心配しています。気づいたら一言返事をください」と短く送る
- 家族が複数いる場合は、ほかの家族に返事をしていないか確認する
留守番電話なら、自分の名前と折り返し先を残します。着信音が聞こえない、端末を別の部屋に置いているといった可能性もありますが、確認できるまでは「きっと大丈夫」と決めつけないことが大切です。
メッセージの既読や家電の利用記録は手がかりであり、いまの体調を保証するものではありません。カメラや位置情報を使う場合も、事前に本人と合意した範囲で確認します。
2.最後に確認できた様子と、当日の予定を整理する
次の項目をメモすると、訪問を頼むときや相談するときに状況を伝えやすくなります。
- 最後に直接話した・会った日時と、そのときの体調
- 連絡した時刻、使った手段、応答の有無
- 通院、買い物、友人との約束、デイサービスなど、分かっている予定
- 普段は返事がある時間なのか、今回はどこがいつもと違うのか
本人が共有していた予定を確認し、必要に応じて親族や利用中の介護事業所へ連絡します。「今日訪問したか」「最後に会ったときの様子はどうだったか」など、安否確認に必要なことを尋ねてください。相手が個人情報を答えられない場合もあるため、家族なら何でも開示されるとは考えないようにします。
3.自分で訪問するか、近くの協力者に確認を頼む
電話や予定の確認でも状況が分からない場合は、安全に訪問できる家族・親族や、あらかじめ協力をお願いしている近隣の人へ相談します。遠方にいる場合は、自分が到着するまで何もせず待つのではなく、現地で確認できる人がいないか探しましょう。
依頼するときは「インターホンで呼びかけ、応答があるか確認してほしい」と範囲を明確にします。大家・管理会社には、管理上可能な連絡や確認方法を相談できますが、必ず室内に入ってもらえるわけではありません。
窓を割る、ベランダを乗り越えるなどの無理な立ち入りは避けてください。合鍵の使用も、本人との取り決めと現場の安全を踏まえます。室内から助けを求める声がするなど、救助が必要と思われる場合は119番へ、事件性が疑われる場合は110番へ状況を伝えます。
確認できないままのとき、どこへ相談する?
近くに頼める人がいない、訪問しても応答がなく在宅かどうかも分からない。そうしたときは、家族だけで判断を抱え込まず、分かっている事実を相談先へ伝えてください。
安否への不安が残る:親の住所地を管轄する警察署などへ
緊急の事件・事故の情報はないものの安否が分からない場合は、親の住所地を管轄する警察署へ相談します。相談先に迷う場合には、警察相談専用電話#9110もあります。
「一人暮らしの親と連絡が取れず、安否が心配です」と伝え、最後に連絡できた日時、これまでに試した確認、普段との違いを説明します。相談すれば必ず直ちに出動・開錠されると決めつけず、状況に応じた案内に従ってください。新たに緊急の危険が分かった場合は、相談窓口の受付を待たずに110番・119番を使い分けます。
様子は確認できたが、救急車を呼ぶか迷う:#7119などへ
#7119は、急な病気やけがについて、救急車の要請や受診を迷うときの相談窓口です。実施地域・受付時間などは地域で異なるため、消防庁の#7119案内で対象地域を確認してください。
たとえば、親と話せたものの体調がいつもと違い、受診の緊急性を判断できない場合の相談先になります。本人の安否を現地で確認してくれるサービスではありません。意識がない、呼吸が苦しそうなど明らかな緊急症状がある場合は、相談を挟まず119番です。
連絡が取れないことが繰り返される:地域包括支援センターへ
安全を確認した後も、電話の操作が難しくなった、日常生活への不安が増えた、家族だけでは支えきれないと感じる場合は、親の住む地域の地域包括支援センターへ相談できます。
厚生労働省は、家族の居住地を担当するセンターを介護の総合相談窓口として案内しています。所在地は市区町村のホームページなどで確認できます。厚生労働省「家族介護に直面している方への支援」も参考になります。緊急通報の代わりではなく、今後の支援体制を相談する窓口として利用しましょう。
通報・相談で伝える情報を、ひとまとめにする
説明は整っていなくても構いません。「確認できた事実」と「心配していること」を分けると、相手が状況を把握しやすくなります。分からない項目を調べるために、必要な通報を遅らせないでください。
- 親の居場所:都道府県・市区町村からの住所、建物名、部屋番号
- 親の情報:氏名、年齢、分かる範囲の持病や服薬、移動上の困りごと
- 起きていること:最後に話した日時、直前の発言、見えた様子、聞こえた音
- 確認したこと:電話・メッセージ・訪問の結果、現地にいる人の有無
- 自分の情報:氏名、親との関係、現在地、折り返しが可能な電話番号
遠方から119番にかけるときは、最初に「自分は現地にいない」「救急車が必要なのは別の住所にいる親」と伝え、親の住所を省略せず説明します。消防庁の119番緊急通報の案内では、住所、症状、年齢、通報者の名前・連絡先などが確認事項として示されています。
たとえば、「母は○○市の自宅で一人暮らしです。先ほど電話で息が苦しいと言い、その後応答しません。私は別の市にいて、現地の呼吸や意識は確認できていません」と、分かる範囲で伝えます。
自宅におらず、行方も分からない場合は
「家の中で応答がない」のではなく、外出先が分からず帰宅していないと分かった場合は、行方不明の相談が必要になることがあります。特に道に迷うおそれなどがある場合は、帰宅を待ち続けず、警察へ相談してください。事件・事故の危険が迫っている場合は110番です。
最近の写真、最後に見かけた日時・場所、服装、持ち物、よく行く場所、移動手段を整理します。神奈川県警の行方不明者相談の案内では、最近の写真や不明時の状況が分かる資料を持参すること、遠隔地の場合に最寄りの警察署へ届け出られる場合があることが説明されています。電話相談と届出の手続きは別なので、相談先で必要な対応を確認しましょう。
居場所が分かったら、相談・届出をした警察署や確認を頼んだ人にも連絡します。写真や住所を家族の判断だけでSNSへ広く公開する前に、警察へ相談してください。
無事を確認できたら、次に困らない連絡ルールを決める
無事だったときは、まず体調を確かめ、「返事がなくて心配した」と伝えます。「どうして電話に出ないの」と責めるより、何が原因だったかを一緒に確認したほうが、続けやすい対策につながります。
親と家族で共有しておきたい5項目
- 普段の連絡:本人が使いやすい手段、連絡しやすい時間帯、外出予定の共有方法
- 返事がないとき:別の番号・メッセージを試した後、誰に連絡するか
- 現地確認:訪問できる人、協力を頼める範囲、鍵の保管と使用の取り決め
- 緊急連絡先:住所、かかりつけ医、家族・介護事業所・契約中サービスの連絡先
- 家族の不在時:主担当が仕事中・旅行中・就寝中の場合の次の担当
「何時間返事がなければ危険」と一律には決められません。普段の生活に合った確認の約束を作り、体調不良や危険の情報があるときは、その約束の時刻を待たずに動くことも共有します。
機器やサービスを足すなら、「連絡の後に誰が動くか」を確認
着信に気づきにくいなら音量や置き場所を見直す、スマホの操作が負担なら使いやすい連絡手段へ変えるなど、原因に合う小さな工夫から始めます。カメラやセンサーを使う場合は、本人の同意、見られる人、記録の範囲を決めましょう。
サービスを検討する際は、通知先だけでなく、受け取れない場合の再連絡、現地確認の担当、停電・通信障害時の扱いまで比較します。日常の確認方法から整理したい方は、電話・訪問・機器を使った安否確認方法を参考にしてください。
実家にネット回線がないことが導入の悩みなら、Wi-Fiのない実家で使う見守り方法で、通信や設置条件を確認できます。
警備会社への依頼も、契約内容によって対応範囲や費用が異なります。たとえばセコムを候補にする場合は、親の見守りプランの機能・料金・家族からの安否確認依頼で条件を確認できます。契約済みでも、家族の依頼による訪問が基本料金に含まれるとは限りません。セコム公式の安否確認依頼の案内でも条件を確認してください。民間の駆けつけは、119番・110番への緊急通報を置き換えるものではありません。
家族がすぐに駆けつけられないときの備えに
実家で使える機器・対応範囲・工事費・月額料金を確認して検討しましょう。リンク先はホームセキュリティ全般の案内です。「親の見守りプランを検討している」と伝えると相談しやすくなります。
【PR】契約・設置が必要なサービスです。新規申込みで、いま連絡が取れない親の安否を直ちに確認できるものではありません。
まとめ|待つ時間だけで判断せず、分かる事実をもとに次へ進む
一人暮らしの親と連絡が取れないときは、まず緊急性を確認し、危険が疑われれば通報を優先します。危険の手がかりがない場合も、別の連絡手段、予定の確認、現地確認へ進み、確認できなければ警察などへ相談してください。
安全を確認できた後は、本人の暮らしを尊重しながら、返事がないときの連絡先と現地で動ける人を決めておきましょう。家族だけで全部を担おうとせず、地域の相談先や必要なサービスと役割を分けることが、無理なく見守りを続ける土台になります。


