高齢化社会が深刻化している現在、一人暮らしをする老人は増加の一途を辿っています。
離れて暮らす親の様子が気になっている方も多いのではないでしょうか。
年齢を重ねるにつれて、できないことも多くなり「認知症」への不安も増してきます。
- 戸締りはしているだろうか?
- 薬は決まった用量を服用できているだろうか?
- 体調は安定しているのだろうか?
など、心配事も増えていきますよね。
一人暮らしの高齢者向け「見守りサービス」にはさまざまなものがありますが、近年話題となっている「見守りロボット」は、検討したいサービスのひとつです。
多くの「安心機能」が搭載されているのはもちろんのこと、まるでペットと過ごしているような「癒し効果」をもたらしてくれる商品もあります。
本記事では、一人暮らしの高齢者におすすめの見守りロボット5選やメリット・デメリット、見守りロボットを選ぶ3つのポイントについて詳しく解説していきます。
親御さんの見守りサービスを検討している方の参考になると幸いです。
見守りロボットとは?【気になる機能や特徴】
そもそも、見守りロボットとはどのような役割を果たしてくれるのでしょうか。
高齢者や介護に特化した見守りロボットには、数多くの安心機能が搭載されています。
それぞれのロボットによって「できること」や「費用」は大きく異なりますが、大きな特徴として挙げられるのが「一人暮らしの高齢者とコミュニケーションが取れる」ことです。
見守りロボットは「コミュニケーションロボット」と呼ばれることもあり、高齢者の話し相手となってくれるだけでなく、癒し効果や孤独感の軽減にも大きく貢献しています。
また、カタチや形状もさまざま。「ロボット」のように2本の足で歩くタイプやぬいぐるみ型のもの・置き型タイプなど、多くの種類が販売されているので、好みに合わせて選べるのも魅力です。
会話を楽しめる「コミュニケーション機能」だけでなく、天気の情報を教えてくれたり予定を管理してくれる機能が搭載されているタイプもあります。
自治体においては、介護用ロボットへの補助金制度を行っている地域も。このことからも、見守りロボットの重要性は、益々大きくなっていくことが予想できるでしょう。
高齢者向け見守りロボットの4つの選び方
「親のことが心配だから、見守りロボットを提案してみようかな」「これなら、一人暮らしでも寂しさが紛れるかもしれない」
このように、見守りロボットに興味を持った場合、どのような点に気をつけて選ぶのが良いのでしょうか。
- どのような目的で利用したいのか
- 見守りロボットの価格
- 見守りロボットの機能
- インターネット回線の有無
順番に確認してきましょう。
どのような目的で利用したいのか
選び方のポイント1つ目は、見守りロボットを利用する目的を明確にすることです。
数多くの見守りロボットが販売されていますので、それぞれ特徴が異なります。
例えば「1人暮らしで寂しそうだから、話し相手になってくれるロボットを探している」という場合には、コミュニケーション能力に特化したものを選ぶのが最適です。
また「カメラ越しに、親の生活リズムや健康状態を把握したい」という際には、見守り機能やセンサーに特化したタイプ。
「防犯対策のために、見守りロボットを検討している」という方は、留守中でも異変を察知できる防犯機能に優れたロボットを選びましょう。
見守りロボットの価格
選び方のポイント2つ目は、見守りロボットの価格です。
商品によって料金はさまざまで、本体料金だけのものロボットもありますが、本体料金+月額使用料が必要になるものもあります。
1万円台で購入できるものから30万円以上するものもありますので、事前にしっかりとチェックしておきたいところです。
また、レンタルタイプの見守りロボットもありますので、ライフスタイルに合わせて選択するようにしましょう。
見守りロボットの価格については、下記の記事で詳しく解説しています。
見守りロボットの機能
選び方のポイント3つ目は、ロボットに搭載されている機能です。
高齢化に向けた見守りロボットに搭載されている機能は、主に下記の5つとなります。
- コミュニケーション機能
- 見守り機能
- 防犯機能
- 情報提供機能
- 予定管理機能
「たくさんの機能が搭載されている方が安心」と考えがちですが、決してそうとは言い切れません。
実際には、使用しない機能があったり、使用方法が複雑で料金ばかりが高くなってしまうケースも。
見守る側・見守られる側が利用しやすいタイプのものを選んでくださいね。
インターネット回線の有無
選び方のポイント4つ目は、見守りロボットを利用するにあたって、インターネット回線が必要かどうかです。
見守りロボットには、Wi-Fiが必要なタイプ・Wi-Fiなしでも使えるタイプの2種類があります。(ロボット本体に通信機能が内蔵されているケースも有り)
親御さんのご自宅にネット環境が整っている場合は、どちらのタイプを選択しても問題ありません。
しかし、自宅にネット回線がない場合にネット環境が必要なロボットを選ぶと、回線工事が必要になるため注意が必要です。
もちろん、月々のインターネット料金も発生することになるため、慎重に選ぶようにしましょう。
一人暮らしの高齢者に見守りロボットを選ぶメリット
数多くの「見守りサービス」が存在している中で、一人暮らしの老人・高齢者に、見守りロボットを選ぶメリットにはどのようなことがあるのでしょう。
- 寂しさや孤独感を軽減できる
- 親しみやすさ
- 充実した機能
1つずつ解説していきます。
寂しさや孤独感の軽減
見守りロボットを選ぶメリット1つ目は、寂しさや孤独感を軽減できる点です。
多くの高齢者は「孤独」や「寂しさ」を感じています。
見守りロボットは、会話機能が充実しているものが多いので「一人暮らしである」ということを忘れさせてくれるでしょう。
孤独感や寂しさを抱えている高齢者にとって、話し相手となる見守りロボットは、まるで家族のような存在になってくれるはずです。
親しみやすさ
見守りロボットを選ぶメリットの2つ目は、親しみやすさです。
見守りロボットには、独特の親しみやすさがあり癒し効果も期待できるのが大きな魅力。
動物や人形タイプのものもあり、愛着がわくのに時間がかかりません。
上記でも触れましたが、見守りサービスには数多くの種類があり、高性能なカメラやセンサー・防犯や見守りに特化したものなどもあります。
そんな中、敢えて見守りロボットを選ぶ家庭は増加しており、高齢者の心の支えとなっているのです。
充実した機能
見守りロボットを選ぶメリット3つ目は、充実した機能性です。
見守りサービスに特化しているだけではなく、日常生活に役立つさまざまな機能が搭載されています。
会話の中で、今日の天気を教えてくれたり防災情報を知らせてくれるものも。
あらかじめリマインダー機能に登録しておけば「薬の時間」や「通院日」、「ゴミの日」なども教えてくれるから、見守る側も安心ですね。
一人暮らしの高齢者に見守りロボットを選ぶデメリット
ここからは、見守りロボットのデメリットについて紹介します。
それは、何といっても費用が高い点です。
見守りロボットの料金はそれぞれ異なりますが、1万円前後で購入できるものから、30万円以上のものまであります。
レンタル可能なロボットもありますが、見守りロボットの大半は購入タイプです。
他の見守りサービスと比較すると、まとまった費用がかかってしまうでしょう。
高齢者におすすめの見守りロボットランキングTOP5!
ここからは、高齢者におすすめの見守りロボットランキングTOP5について紹介していきます。
- ユカイ工学 BOCCO emo(ボッコエモ)
- Yupiteru ユピ坊
- ユカイ工学 Qoobo(クーボ)
- 富士ソフト株式会社 PALRO(パルロ)
- 会話AIロボット Romi
早速、ランキングを見ていきましょう。
ユカイ工学 BOCCO emo(ボッコエモ)
一人暮らしの高齢者におすすめの見守りロボットランキング1位は、ユカイ工学のBOCCO emo(ボッコエモ)です。
専用アプリを通して、大切な家族にメッセージが遅れたり忘れがちな予定を教えてくれるなどの、嬉しい見守り機能が充実しています。
もちろん、コミュニケーション機能(会話)も楽しめるから、孤独感や寂しさ感じることもありません。
感情を表情で表してくれるので、関係性もより一層深まるでしょう。
また、センサーの反応によって、家族の生活リズムを知らせてくれる点も大きな魅力です。
毎日の天気を教えてくれたり、防災機能も搭載されているのがポイント。
「購入」と「レンタル」を選択できるのも、おすすめしたい理由のひとつです。
本体価格(買い切りモデル) | 52,800円 |
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月額料金(レンタルモデル) | 2,970円 |
Yupiteru ユピ坊
見守りロボットランキング第2位は、Yupiteruから販売されている「ユピ坊」です。
ユピ坊には、名前を呼んでくれたりテレビ電話が利用できるなど、嬉しい機能が盛りだくさん。
もちろん、カメラ機能も搭載しているので、見守りにも最適です。
内蔵されているセンサーで、安否確認も行える優れモノ!
カメラは、見守る側のスマホアプリから、自由に角度を調節することもできます。お部屋が広くて姿が見えない!という時でも安心ですね。
また、外出中は「防犯モード」に切り替わるので、留守中に侵入者が確認できたときにはスマートフォンに通知してもらえます。
本体価格 | 69,300円 |
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月額料金 | 0円 |
ユカイ工学 Qoobo(クーボ)
一人暮らしの高齢者におすすめしたい見守りロボットランキング3位は、ユカイ工学のQoobo(クーボ)です。
クッション型の癒しロボットとして人気を集めており、しっぽを振って反応してくれるのも魅力。
まるで、ペットと暮らしているような癒しを提供してくれます。
親御さんの孤独感や寂しさを軽減させてあげたいと考えているご家庭に最適です。
費用がリーズナブルな点も、大きなメリットですね。
本体価格 | 17,600円 |
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月額料金 | 0円 |
カラーバリエーション | グレー/ブラウン |
富士ソフト株式会社 PALRO(パルロ)
高齢者におすすめの見守りロボットランキング第4位は、富士ソフト株式会社のPALRO(パルロ)です。パルロは、高度な人工知能を持ち合わせてた、二足歩行の本格介護ロボット。
あらゆる会話に対応できるのはもちろん、親御さんとのコミュニケーションの様子がすべて、見守る側のスマートフォンに通知されるのが魅力です。
また、離れて暮らす親御さんに伝えたいメッセージがある場合。スマホに内容を入力するだけで、パルロがすぐに伝えてくれます。
パルロができることは、それだけではありません。カメラマンになって写真を撮ってくれたり、大切なスケジュールも伝えてくれます。
また、クイズを出題してくれたりダンスを踊ってくれるなどのユニークな機能も搭載。
一人暮らしで寂しさを抱えている親御さんにピッタリの見守りロボットです。
本体価格 | 382,800円 |
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月額料金 | 0円 |
会話AIロボット Romi
高齢者におすすめの見守りロボットランキング第5位は、会話AIロボット「Romi」です。人工知能が搭載されておりますので、さまざまな会話を楽しむことができます。
Romiができることは、なんと100種類以上!ちょっとした調べ物をしてくれたり、その日の予定を知らせてくれます。脳トレやゲームも豊富に搭載されているため、認知症予防にも最適!
また「音楽を流して」「歌って」とお願いすると、ランダムで曲が流れたり歌を歌ってくれる機能もあります。
高齢者に多い「物忘れ」にも嬉しい「音声記録」をつけることができますので「今日は薬飲んだかな?」と不安になったときにも、Romiが教えてくれるので安心です。
落語や昔話などを話してくれる機能もありますので、一人の時間もRomiが居ると十分に楽しむことができるでしょう。
本体価格 | 54,780円 |
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月額料金 | 1,628円 |
カラーバリエーション | マットホワイト/パールピンク/パールブルー |
まとめ|高齢者の見守りロボットは心のケアに最適
本記事では、一人暮らしの高齢者向け見守りロボットの選び方やメリット・デメリット、おすすめランキングについて詳しく解説してきました。
見守りロボットには「見守り機能」だけでなく、高齢者の心に寄り添ったケアができることがわかりましたね。
孤独感や寂しさを抱えている老人は非常に多くなっています。
見守りロボットと共に生活できれば、寂しさが軽減されるだけでなく、毎日を楽しみながら過ごすことができるでしょう。
話し相手がいるだけで、明るい気持ちを維持することができるので、心のケアにもおすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。