現在、ご家族の介護によって、大きなストレスを抱えている方も多いのではないでしょうか。
気の休まる時間もなく「いつまでこんな生活が続くのだろう?」と、悩んでいる人もいるでしょう。
精神的にも肉体的にも大きな負担となり、親御さんに対して、冷たく当たってしまうことも多いはず。キツい言葉を投げかけてしまったり、イライラをぶつけてしまうことも。
そんな状態から、なんとか抜け出したいですよね。介護のストレスを少しでも軽くし、自分らしく生活するためには、どうすれば良いのでしょうか。
本記事では、介護でストレスが貯まる原因やストレスの放置で起こりうる問題点、ストレスを軽くする効果的な対処法について詳しく解説していきます。
「もう、親の介護に疲れてしまった」「この先、どうするのが正解なのだろう?」とお悩みの方の参考になると幸いです。
介護でストレスが溜まる3つの原因とは?
介護によって、多くの人がストレスを抱えている現状があります。
大切なご家族の介護で、ストレスが溜まってしまう原因とはどのようなものなのでしょうか?
- 睡眠不足や体力消耗による「身体的な疲れ」
- 認知症などの理由で、コミュニケーションが取れない「精神的な疲れ」
- 介護用品購入や生活の変化による「経済的ストレス」
順番に確認していきましょう。
身体的な疲れ
介護でストレスが溜まる原因の1つ目は、身体的ストレスです。
「どの程度の介護が必要なのか」によっても異なりますが、通院や散歩の際はもちろん「トイレの補助」や「入浴介助「起床介助」など、四六時中付きっきりのケースも少なくありません。
夜中には「おむつ交換」が必要になることも。
自分のために使える時間がないだけでなく、十分な睡眠もとることができません。
いつまで続くかわからない「介護生活」で、自分自身が体を壊してしまう可能性も十分に考えられます。
頑張り過ぎは、身体に大きな負担となりますので気をつけましょう。
精神的な疲れ
介護でストレスが溜まる原因の2つ目は、精神的ストレスです。
毎日、多くの時間を「介護する時間」に充てなくてはなりません。必然的に、介護が必要な親御さんと一緒に過ごす時間が長くなりますよね。
中には、認知症を患っている親御さんも多いはず。
「何度言ってもわかってもらえない」「これだけ長い時間一緒に居るのに、コミュニケーショも取れない」といった不満が積み重なってきます。
徘徊を行ってしまう場合は、常に気を張っていなけれなならないため、大きなストレスに。
親のためを思って始めた介護ですが、思うようにいかなかったりイライラする時間が増えてしまうなど、自分を責めてしまう人も少なくありません。
精神的なストレスを定期的に発散しなければ、体調を崩す可能性も高くなりますので、十分に注意しましょう。
経済的ストレス
介護でストレスが溜まる原因の3つ目は、経済的なストレスによるものです。
介護保険の適用によって、必要となる費用を軽減することは可能ですが、中には、すべて実費で支払わなければならないものもあります。
デイサービス利用時の昼食代はもちろん、介護食やおむつなど、時間が経つにつれて家計を圧迫してしまうでしょう。
また、介護を始めたことで、自分自身が退職することになったり勤務時間の短縮を余儀なくされるケースも。
収入が減り、介護にかかる支出が増えることで、大きなストレスを感じてしまいます。
介護によるストレスや負担で起こり得る問題とは?
介護でストレスを感じている場合、さまざまな問題が起こってしまいます。
- 「介護うつ」に陥ってしまう
- 虐待をしてしまう
- 介護離職となる可能性も
ひとつずつ解説していきます。
「介護うつ」に陥ってしまう
介護によるストレスを溜め込んだ状態が続くと「介護うつ」に陥ってしまう可能性があります。
そもそも「介護うつ」とは、介護が原因で「うつ病」を発症してしまうこと。
人それぞれ症状は多少異なりますが、主に「食欲不振」や「睡眠障害」「疲れやすい」「何事にも無関心になる」といったものがあります。
介護うつは、真面目で責任感が強く、完璧主義の人が陥りやすいのが特徴。
放っておくと、症状は悪化の一途をたどってしまいますので、早めの対処が重要です。
要介護者を虐待してしまう
テレビのニュースなどで介護施設内での虐待が取り上げられていますが、在宅介護によるストレスから、家族からの虐待も多くなっている現状があります。
この「虐待」の中には、暴力をふるったり暴言を吐くなどはもちろん「介護を放棄すること」も含まれているのが特徴。
また、ストレスから「親の年金を勝手に使用する」といった「経済的な虐待」も増加しています。
イライラが積み重なり、やり場のないストレスを発散する方法として「虐待」に走ってしまう人も少なくないでしょう。
介護離職となる可能性も
介護による負担から、仕事との両立が難しくなるな場合も多くなります。
親の体調が悪く、毎日のように病院に付き添わなくては行けなかったり、勤務時間や勤務日数の調整ができなくなるケースも。
勤めている会社によって異なりますが、介護に理解のある会社は、それほど多くありません。
やむを得なく退職を選ぶことによって、ライフプランが大きく崩れ、経済的にも困窮してしまいます。
介護のストレスを軽くする効果的な対処法5選
それでは、介護のストレスを軽減する方法には、どのようなものがあるのでしょうか。
代表的なものを5つ紹介していきます。
- 見守りサービスの導入
- 訪問介護やデイサービスの利用
- 施設への入所も視野に入れる
- 介護についての知識を身に付けるのもおすすめ
- 自宅のリフォームを検討してみる
順番に確認していきましょう。
見守りサービスの導入
介護のストレスを軽くする方法1つ目は、見守りサービスの導入です。
親御さんの症状によって、負担を軽くするサービスは異なりますが、例えば徘徊でお悩みの場合には「見守りGPS」また、何度も様子を確認しに行かなくてはならない時には「見守りカメラ」がおすすめ!
- MANOMA(マノマ)
- ミマモルGPS
- みまもりCUBE
それぞれについて紹介していきます。
MANOMA(マノマ)
介護のストレスを軽くする見守りサービス1つ目は、SONYのloT機器とスマホを連動し、安全で快適な暮らしをサポートしてくれる嬉しいサービス!
在宅介護はもちろん、離れは場所で暮らしている親御さんの見守りにも最適です。
カメラでの見守りとなるので、リアルタイムで生活リズムを把握できるのが嬉しいポイント。ちょっと買い物に出かける際など、スマホでいつでも室内の様子がわかるので、万が一の事態があってもすぐに自宅に戻れるのもメリットと言えるでしょう。
「夜中に何度も様子を確認しに行かなくてはならない」といった負担も、大幅に軽減できるはず!
スマート家電リモコンを使用すれば、遠隔操作で玄関の施錠も可能となっているため、徘徊防止にもつながります。
リーズナブルな料金も大きな魅力。安心の料金設定ですので、続けやすいのが嬉しいですね。
初月料金 | 1,650円(初期費用含む) |
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2ヶ月目以降の料金 | 3,278円 |
MANOMAには、他にも高齢者とそのご家族を支えるサービスがたくさんあります。MANOMAの口コミ評判を徹底解説|特徴や料金プランも紹介!の記事で詳しい内容を紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
\ 充実したサポートサービスで安心利用が可! /
MANOMAミマモルGPS
「親の徘徊で、体力を消耗している」「夜中に徘徊することもあるので、どう対応したら良いのかわからない」という方には、株式会社 HSB-confianceの「ミマモルGPS」がおすすめです。
高齢者向けに、GPSが装着できる「専用シューズ」も販売されているので、いざという時にも安心の商品!GPSを持たせる必要がないのは嬉しいですよね。
リアルタイム追跡が可能な高性能GPSですので、10秒で居場所をキャッチできます。
さまざまなレンタル期間から、必要な日数だけレンタルできるのもポイント。
SIMカードが内蔵されていますので、到着後すぐに使用することができるでしょう。
初期費用 | 0円 |
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レンタル料金 | 7日間:4,680円 30日間:7,980円 365日間:34,800円 |
高齢者向けGPSサービスについては、下記の記事で詳しく解説しています。
みまもりCUBE
介護のストレスを軽くしてくれる見守りサービス2つ目は、株式会社ラムロックの「みまもりCUBE」です。
おすすめポイントは、何と言っても「介護保険給付対象商材」がある点!サービス内容はそのままで、非常に利用しやすい費用で使えるのが魅力です。
介護保険給付対象商材は、ケアマネージャーさんへの相談が必要となります。
みまもりCUBEには、ナースコールのような「呼出ボタン」があり、ご家族にメールで通知される仕組み。何かあったときにも、すぐに対応できるでしょう。
また、30日間の「お試し期間」がついているのもポイント。1ヶ月「3,190円」で利用できますので、ぜひ試してみてください。
初期費用 | 一律:3,850円(事務手数料) |
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月額料金 | 5,390円~(介護保険給付対象商材は、1,650円で利用可能) |
みまもりCUBEについて、もっと詳しく知りたい方は、みまもりCUBEの口コミ・評判は?特徴や費用について徹底解説!を参考にしてくださいね。
訪問介護やデイサービスの利用
介護のストレスを軽くする方法2つ目は、訪問介護やデイサービスを利用すること。
少しでも自由な時間を手に入れることで、気分転換にもなり、ストレスを軽減できます。
「自分一人で何とかしなければいけない」「自分の家族だから、他人に頼むのは申し訳ない」などと考えている方も多いかもしれませんが、プロに任せるのも一つの方法です。
親御さんにとっても、デイサービスなどで仲間と触れ合うことは、気分転換や認知症進行の防止にもつながるでしょう。
施設への入所も視野に入れる
ストレスが大きく、これ以上介護が続けられる状態ではないと判断したときには、施設への入所も視野に入れることが大切です。
介護者自身が体調を崩してしまったり、普段の生活を送れないほど疲弊している場合には、早急に施設の検討を始めましょう。
親御さん本人も、手厚いサポート体制の整っている施設に入所した方が、精神的にも安定する可能性も。
一言で「施設」といっても「公的施設」と「民間施設」に分かれています。公的施設の場合、費用面での負担が少なく、民間施設では充実のサービスやサポートを受けられるのが特徴。
施設ごとに費用や空き状況、設備などが異なりますので、いざという時のために調べておくのが良いでしょう。
介護についての知識を身に付けるのもおすすめ
介護のストレスを軽減するために、介護についての知識を身に付けておくのも効果的です。
それぞれの自治体で、介護教室などが開催されていることも!
着替えや入浴介助・おむつ替えなど、コツがわかれば大幅に負担を軽減できるかもしれません。
スムーズな介護は、親御さんとの信頼関係にも良い影響が生まれます。
自宅のリフォームを検討してみる
介護のストレスを軽減する方法、最後に紹介するのは「自宅のリフォーム」です。
ご自宅に段差が多い場合、高齢者にとって「転倒」や「怪我」のリスクが増えてしまいます。また、配線などが多いと、シルバーカー(手押し車)がうまく通れず何度も介助が必要になるケースも。
リフォームで、バリアフリーにしたり配線をスッキリさせるなどの対応をすれば、介護の負担を減らすことが可能です。手すりもあると、さらに安心感が増します。
また、入浴介助は、浴槽の高さが高いほど難しいですよね。浴室のリフォームを行うと、入浴介助の時間を削減できるでしょう。
まとめ|介護のストレスは見守りサービスやリフォームなどで軽減できる!
本記事では、介護がストレスとなる3つの原因や、ストレスを放置することで起こり得る問題点・効果的な対処法5選について詳しく解説してきました。
介護のストレスは「身体的」「精神的」「経済的」の、3つの要素から積み重なっていくことがわかりましたね。
ストレスを溜めたまま放っておくと、さまざまなリスクが生じてしまいます。
ストレスをためやすい人の特徴として、真面目で責任感が強く、完璧主義であることも覚えておきたいポイント。自分一人で頑張ろうとせず、周囲の人を頼ったり、息抜きすることも必要です。
ストレスを軽減させる方法として「見守りサービス」や「自宅のリフォーム」「デイサービスの利用」などもおすすめ!
ご家庭に合った方法を選択し、適度な距離感を保って介護と向き合っていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。