離れて暮らす親が高齢になってくると、心配事が増えてくるものですよね。
何かあったら、すぐに駆け付けられる距離に住んでいればお互いに安心ですが、簡単には会いに行けない場所で暮らしていることも多いはずです。
「食事はしているだろうか?」「薬を飲み忘れていないだろうか」「体調を崩しているのでは?」など、電話で声を聞くだけではわからないことがたくさんあります。
特に長時間過ごしている「家の中」で何かあった場合、他の人に気づいてもらえる可能性も低く、発見が遅れてしまうのです。
そんな時に頼りになるアイテムが、老人向けの「緊急ボタン」
本記事では、いざという時にも安心な高齢者・ご老人向けの緊急ボタンについて詳しく紹介していきます。
一人暮らしの親御さんの様子が気になっている方の参考になると幸いです。
\ 認知機能低下の早期の気づき支援機能を搭載 /
アイシル老人・高齢者向けの緊急ボタンや通報サービスの種類
高齢者や老人に向けた「緊急ボタン」や「通報サービス」は、大きく分けて3つの種類があります。
- 手動タイプ
- 自動タイプ
- スマホアプリタイプ
高齢者・老人向けの緊急ボタンや通報サービスには「手動タイプ」「自動タイプ」の2種類があり、スマホアプリタイプの「手動」に含まれます。それぞれ、月額料金や緊急時の連絡先が異なりますので注意が必要です。
手動タイプの場合は、自分自身でボタンを押す必要があり(自宅に設置している本体や、持ち運び式の装置など)自動タイプの場合には、センサーが異常を察知して通報してくれるため、本人は何もしなくても問題ありません。
高齢化が深刻な問題となっている現在、それぞれの市町村や自治体でも、独自の緊急ボタンや駆けつけサービスなどの提供を行っています。
内容や料金は市町村や自治体ごとに異なりますので、ぜひお住まいの自治体の取り組みをチェックしてみてください。
【手動】一人暮らしの老人向け緊急ボタン|通報システム3選
手動タイプでおすすめの緊急ボタンや通報システムは、下記の3つです。
- アイシル
- LASHIC‐call
- スリーS「みまもりサービス」
それでは順番に確認していきましょう。
アイシル
一人暮らしの高齢者や老人におすすめの緊急ボタン・通報システムの1つ目は、株式会社アイトシステムから販売されている「アイシル」です。
アイシル本体には「緊急連絡用」のボタンが付属されています。体調が急変したときや何かトラブルがあった場合などにボタンを押下すると、ご家族や協力者に通知される仕組みです。
それだけでなく、離れて暮らす親御さんの生活リズムを把握できたり、食事や薬の服用管理にも優れています。認知機能の低下を早期発見する際にも効果的。
月々の利用料金も「1,980円(税込2,178円)」と、大変リーズナブルですので、親御さんの様子が気になってきたときには、ぜひアイシルをチェックしてみてください。
タイプ | 手動ボタンタイプ |
---|---|
月額料金 | 1,980円(税込2,178円) |
初期費用 | 21,780円 |
\ 認知機能低下の早期の気づき支援機能を搭載 /
アイシルLASHIC‐call
手動タイプの緊急ボタンのおすすめ2つ目は、LASHIC‐callです。「体調が悪い」「1人では対応できない事態に遭遇した(悪質な訪問販売など)」といったときにボタンを押せば、いつでも「見守る側」と通話することができます。
もちろん、体調が悪いなどの緊急時だけでなく、日常的な会話を楽しむことも可能です。
初期費用や面倒な工事が必要ないのも大きなメリットのひとつ。
ただし、緊急時には「見守る側」が救急車の手配や近隣の協力者へ連絡する必要があるので、注意しましょう。
タイプ | 手動ボタンタイプ |
---|---|
月額料金 | 【インターネット環境あり】2,178円 【インターネット環境なし】3,366円(通信端末貸出プラン) |
初期費用 | 0円 |
株式会社スリーS「みまもりサービス」
手動タイプの緊急ボタンのおすすめ3つ目は、株式会社スリーSから販売されている「みまもりサービス」です。
ボタンを押すだけで、ご家族に緊急を知らせる通知が入るようになっているだけではなく、一定時間人の動きを検知しなかった場合にも連絡が来るので安心!
また、インターネット回線不要で使用できる点も、一人暮らしの高齢者には大きな魅力です。
間違えて「緊急ボタン」を押してしまった際には、30秒以内にもう一度押すことで「非常モード」が解除されるのもポイント。
しかし、残念ながら2024年4月現在「みまもりサービス」の新規受付は停止されている状態です。
月額利用料金(2,750円)もリーズナブルで初期費用(11,000円)も格安なサービスですので、サービスの再開に期待したいですね。
【自動】一人暮らしの老人向け緊急ボタン|通報システム2選
自分で緊急ボタンを押したくても、体調が急変し、ボタンを押せないケースも考えられます。
そんなときには、自動で異常を検知してくれるサービスがあると便利で安心ですよね。
下記の2社は「手動」と「自動」どちらにも対応している優れモノです。
- ALSOK(アルソック)みまもりサポート 緊急ボタン&安否確認
- SECOM(セコム)ペンダント&非常ボタン
1つずつ見ていきましょう。
ALSOK(アルソック)みまもりサポート
手動の緊急ボタンのおすすめ2つ目は、防犯対策やセキュリティでお馴染みのALSOK(アルソック)が提供している「みまもりサポート」です。「緊急時」には、オレンジ色のボタンを押すと、アルソックのスタッフが駆け付けてくれます。
もちろん、ALSOKに連絡が行くのと同時に、ご家族にも通知が入るようになっているため安心です。
また「相談」のボタンを押すと、24時間365日、いつでも体調面の相談ができるのもポイント。「緊急ボタンを押すほどではないけれど、具合が悪い」という時に活用できます。
ALSOKのみまもりサポートでは、オプション機能も充実しているのが魅力です。「ペンダント型緊急ボタン」や「センサーで安否確認」「熱中症や徘徊見守り」のサービスも自由に選択できますので、親御さんの症状に合わせた見守りが行えるでしょう。
タイプ | 手動・自動タイプ |
---|---|
月額料金 | 【お買い上げプラン】1,870円 【レンタルプラン】2,838円 【ゼロスタートプラン】3,069円 |
初期費用 | 【お買い上げプラン】70,565円 【レンタルプラン】13,365円 【ゼロスタートプラン】0円 |
自動で異常を察知する「ライフリズムで安否確認」のサービスは、オプションとなっています。一定時間、センサーに反応がない場合には「緊急事態」と判断し、警備員が駆け付けてくれるので安心です。
「アルソックのサービスについて、詳しい内容が知りたい!」という方は、アルソック【高齢者向け見守りサービス】口コミ・評判|特徴や費用を解説!でチェックしてみてくださいね。
\ まずは無料資料請求で安心情報を確認 /
アルソックSECOM(セコム)親の見守りプラン
SECOM(セコム)には、高齢者や一人暮らしの親御さんの見守りに特化した「親の見守りプラン」があります。
見守る側が感じている不安を、全て解消してくれるサービスが凝縮されているので、何かあったときでも万全のサポートを行ってもらえます。
手動タイプは「ペンダント型」となっており、首から下げたペンダントを握るだけでSECOMに緊急通報してもらえるので安心。緊急連絡先を事前登録しておくことで、見守る側のご家族にも通知されます。
また、安否みまもりのサービスは、一定時間センサーに反応がなかった場合(トイレや冷蔵庫など)緊急事態を自動で察知してセコムに送信するシステムです。
体調面だけではなく、不審者の侵入や悪質な訪問者が来たときには「非常ボタン」を押すだけで、SECOMのスタッフが駆けつけます。
セコムの見守りサービスについて、もっと詳しく知りたい!という方は、セコム【高齢者見守りサービス】の口コミや評判は?メリット・デメリットや費用を解説!をチェックしてみてくださいね。
タイプ | 手動・自動タイプ |
---|---|
月額料金 | 5,060円 |
初期費用 | 工事料金:48,400円 保証金:20,000円(契約満了時に返却) |
\ 簡単資料請求・お見積もり依頼/
セコム【スマホアプリ】一人暮らしの老人向け緊急ボタン|通報システム3選
親御さんがスマートフォンを持っており、自分で操作が可能な場合には「スマホアプリ」の緊急ボタンも有効です。
体調が急変した時だけでなく、いつ大地震などの災害が起こるかもわかりません。
いつも持ち歩くスマートフォンに、緊急ボタンが付属しているアプリをインストールしておけば、万が一の時でも居場所を伝えることができます。
- ラクホン
- みまもるん
- 緊急ボタン/いまここ
順番に確認していきましょう。
ラクホン
スマホで緊急ボタンが使用できるアプリ1つ目は、android・iPhoneどちらにも対応している「ラクホン」です。
老人や高齢者向けに作られたサービスですので、非常にシンプルかつ簡単な操作性が魅力。
アプリ内には、電話や写真機能だけでなく「緊急ブザー」「緊急メール」の項目が用意されていますので、いざという時でも安心です。
長押しするだけで、事前に登録してある連絡先にメールを送信できたり、大音量で異常事態を周囲に知らせることができます。
また「完全無料」で使用できるのも嬉しいポイントと言えるでしょう。
みまもるん
スマホアプリの緊急ボタン2つ目は、iPhoneに対応している『みまもるん』です。
みまもるんは、ワンクリックで自身の緊急事態を家族に伝えられるのはもちろんのこと、電源が入っていない状態になると自動的に家族に連絡が届きます。親御さんの充電頻度に合わせて、通報までの時間も自由に設定できて便利。
スマホの位置情報も同時に通知されるのが嬉しいですね。基本的には無料で使うことができますが、月々300円のサービス加入で「自動通報」を使用できるようになっています。
リーズナブル料金設定で親御さんの緊急事態を察知できますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
緊急ボタン/いまここ
スマホアプリのおすすめ3つ目は、株式会社インタープロから提供されているサービス「緊急ボタン/いまここ」です。どちらも「android」のみの対応となっていますので注意してください。
緊急ボタン・いまここどちらのアプリも、使い方は非常にシンプルで簡単。高齢者の方でも迷うことなく操作していただけるので安心です。また、月額料金なども一切必要ありませんので、アプリをダウンロードするだけで、万が一の事態に備えることができます。
緊急ボタンが押されると、見守る側の家族にLINEで通知されるから見逃すこともありません。アプリ内には「緊急ボタン」「電話」「メール」の3つの機能が付いています。場所の共有もできるので、ひじょうにおすすめです。
高齢者を見守るアプリには、他にもさまざまな種類があります。ぜひ下記のリンクからチェックしてみてくださいね。
高齢者・老人向け「緊急ボタン」の選び方
老人・高齢者向けの「緊急ボタン」を選ぶ際には、どのような点に気をるけるべきなのでしょうか。
1つ目は「緊急ボタンの連絡先」を確認することです。例えば、見守る側の家族に緊急連絡が来たとしても、飛行機や新幹線を使わなければ、助けに行けない場合も珍しくありません。
非常事態ということはわかっていても、自分ではどうすることもできないときには「警備会社」に連絡が行くタイプのものを選ぶようにしましょう。
その際に、見守る側の家族にも通知が入るように設定することができますので安心です。
2つ目は、自動タイプか手動タイプどちらが良いかを判断します。
「最近、認知症の症状が出ているので、自分で危険を察知できるか不安」「健康面も気になるけれど、震災や津波などの災害も心配」というときには、手動・自動どちらにも対応していたSECOMやALSOKのサービスを利用するのがおすすめ。
万が一のことも考慮して、事前にしっかり対策を取っておくのは、お互いの生活にゆとりや安心感が生まれます。
もちろん、親御さんとも話し合いを重ねて、自分たちのライフスタイルに合ったタイプを選ぶようにしましょう。
\ 認知機能低下の早期の気づき支援機能を搭載 /
アイシルまとめ|いざという時のために緊急ボタンの準備をしておこう
本記事では、老人・高齢者向けの緊急ボタンの種類やおすすめのサービス、選び方のポイントについて詳しく解説してきました。
離れて暮らす親がいつまでも元気で過ごせるように、いつでも見守っていたいですよね。「元気で過ごしているかな」「体調を崩していないかな」といったことも、緊急ボタンなどのサービスを利用していれば、不安は大きく軽減されます。
緊急ボタンの種類には「手動」「自動」「スマホアプリ」の3種類がありますので、親御さんの意見もしっかり確認してから自分たちに合ったものを選ぶようにしましょう。早めに準備しておけば、いざという時にも安心です。
最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。